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老猫みこちゃん その2

 

我が家にはみこちゃん以外にも老猫がいましたし、過去には病気で亡くなった高齢猫達もいましたが、みこちゃんほどヨボヨボの猫は見たことがありませんでした。

今までの猫達から考えると、確実に20歳は超えていたように思います。

 

保護した日が偶然にも2月22日(猫の日)なので、誕生日も2月22日にしましたが、毎年いくつになったのかわかならいので「とりあえず1年生きられたね。おめでとう!」とお祝いしてました。

 

みこちゃんは保護当時から、既に歯が一本も無く、目もほとんど見えていませんでした。

走るなんてことは絶対できないようなゆっくりした歩き方で、人間で言えばヨボヨボのおばあさんが杖をつきながら歩くような感じでした。

鼻も詰まっていたので、トイレの場所がよくわからいのか粗相することが多く、帰宅するとあちこちにおしっこしていたりうんこが転がっていたりの日々が続きました。

 

これには困ってしまったので、自作の「みこちゃん部屋」を作り、そこで生活してもらうことにしました。畳1.5畳分ぐらいのスペースでしたが、1日の大半を寝て過ごし、ご飯とトイレの時ぐらいしか動かなかいみこちゃんにとっては十分なスペースでした。

ペットシーツを敷き詰めたので、トイレを外して粗相しても大丈夫。皆が集まるリビングに作ったから、いつでもみこちゃんの状態を観察できます。たまに脱走して家の中で迷子になることもありましたが、おむつは最終手段と決めていました。

 

みこちゃんは、歯も無く、目も見えず、鼻もグシュグシュなのに、とっても食いしん坊でした。

ドライでもウェットでも、鶏肉でも、なんでもござれで、一心不乱に一生懸命ご飯を食べます。

当然、食べた後は盛大に顔中汚しまくり、水を飲めば顎から下はずぶ濡れで、私達はいつもいつもみこちゃんの顔を拭いていました。

血液検査では異常が無かったけれど、おしっこの回数が多かったのもよく覚えています。みこちゃん部屋に設置したトイレには、うん〇はするけどおしっこはことごとく外してくれていたので、一日に10枚近くペットシーツを交換する毎日でした。

 

<つづく>

 

くつろぐみこちゃん



我が家の他の猫達とも折り合い良く生活していました。